所持金200円で海外に行った【タイ編】
大学四年生の春ということで、私はタイに行っておりました。もう一月も前なんですけど、筆不精がたたって今に至ります。うふふ。
タイっていい国ですよね。遺跡は荘厳で女の子もかわいい。微笑みの国ってのは、こっちが微笑んじゃうってニュアンスもあるのかもしれません。知らんけど。
ただまぁね、だいぶ色々と強行して(僕の無計画さが露呈しただけ)行った旅行だったので、問題もあったんです。
朝成田空港に行くじゃないですか。僕の最寄駅からは約2000円かかるので、前日ちょっと多めにSuicaに入れておくでしょ。
で、朝空港に着くじゃないですか。帰りの分はチャージしなくても大丈夫そうな額は残ってたんですよ。
「久々の海外、楽しみだな~」なんて思っていた僕は、財布の中に200円しか入っていないことに気付きます。
「あ、降ろさなきゃ」
キャッシュカード、イン
「残額 400円」
僕「?」
何度見てもその表示は変わらず、携帯で支払履歴を確認。あ、そういや今月引き落としのやつあったな。
友達が空港に着く。
友達A「いくら持ってきた?」
僕「200円」
友達A・B「?」
僕「(財布を見せる)」
友達A・B「お前スゲーな」
僕「とりあえず飛行機乗ってから考えよ」
我ながらすごいと思った。
とりあえず、友達がいくらか貸してくれたので、バーツに替えて飛行機に乗る。
7時間ほどのフライトを終え、着いたらそこは微笑みの国。
フライト中に見た『About Time』という映画がすごく面白かった。
でも正直頭の中はずっとAbout moneyであった。(うまい)
ホテルに着く。貸してくれたお金は十分な額であったが、僕は夜の街に行きたくて仕方のないうぶな少年だった。
僕「もう少し貸していただけませんか」
友達B「Twitterで言いねの数×30バーツ(90円)なら貸してあげる」
結果↓
タイに来たものの所持金200円の僕はなにも出来ないない状態です。同行者の二人がいいねの数×10バーツ(300円ほど)貸してくれるらしいので、みなさんいいねお願いします。 pic.twitter.com/kkWmQJlwEf
— シュウユウ (@syuyuJAPAN) 2018年2月15日
僕「よっしゃ楽しめる!!!!!!!!!!!」
3000バーツ分のいいね!を借りることが出来ました。みなさんありがとう。マジで。
一回だけだけど、楽しかったよ。今度はちゃんとお金もって何回も行きます。
旅行自体はいろいろ行きました。ムエタイ見たり、観光地行ったり。お酒飲むだけだけど夜の街に繰り出したり、繰り出したり、繰り出したり。
ワットポーとか、アユタヤとか主要観光地は大体めぐりましたね。バンコクとアユタヤだけなんで、タイを全部楽しめたわけではないと思いますが。
ここまでは割とふつうの旅でしたが、帰るときにめちゃくちゃな体験をすることに。
4泊5日の行程を終え、我々は帰宅の途へ着くべくホテルをAM5:00に出発、6:00にはチェックイン、8:00にタイを出国しました。出国前にタイへお別れをし、機内で思い出に浸りちょっと寝ていたら朝ごはんの時間に。食べながら「ダイハード」を見ていたのですが、なにやら機長からタイ語のアナウンスが始まりました。もちろんなに言ってっか全くわかりませんでしたが、直後に日本語でこんなアナウンスが。
「当機はエンジントラブルのため、一度空港に引き返します」
ぼく「!?」
えぇ、気分はジョン・マクレーンですよ。頭の中で自分の声を故・野沢那智さんに置き換えながら、少し慌てていました。
「チクショオオオオオオオ」
脳内再生余裕です。本当に嫌なことがあれば人間チクショーって感情しか湧きませんね。
離陸してから1時間ほど経っていたので引き返すのもまた同じくらいかかりました。
ここまでは無事に済んでよかったな、落ちなくてよかったな、という感情が主たるものでしたが、本当に不安になるのはここからでした。
さっきまで日本語でアナウンスしてくれてた人、空港に着いてから何にも言ってくれなくなったんですよ。これから僕らはどうすればいいのか。
マクレーン刑事はいったいどうなるのか。あと30分だったのに。
なんかよくわからないまま空港について飛行機を下され、バスに乗せられる。
そしてさっき通ったばかりの入管へ。一度出国手続きをしたのに、そのスタンプの上にはcancelledの文字が。
>> cancelled << pic.twitter.com/ASPFYQXI9h
— シュウユウ (@syuyuJAPAN) 2018年2月19日
一応タイ国際航空というふつうの航空会社だったので、LCCみたいな自己責任という感じではなさそう、というのが伝わってきてはいました。
ちゃんと振替の便も用意されているようで。
でもなんで12時間後なんだ。結構なトラブルだったのだろうか。
ただ、どうするのかのアナウンスくらいはほしかったですね。とりあえず並ばされているだけの時、めちゃくちゃ怖かったですもん。
一緒に並んでいたおじさんが海外慣れしているようでいろいろ教えてくれて安心しました。同胞ってこういう感じでしょうか。
その後、振替フライトまでの間待つためのホテルへと移動。
なんの説明もないままとりあえずホテルに誘導されました!怖いです! pic.twitter.com/npBRnFQKDc
— シュウユウ (@syuyuJAPAN) 2018年2月19日
タダメシ pic.twitter.com/99i7RujuCV
— シュウユウ (@syuyuJAPAN) 2018年2月19日
宿泊代、食事代などはタイ国際航空持ちということで(これの説明も明確にはなかったはず。ホテルの人に聞いたら教えてくれたけど)、一応一安心ではありました。
することもないので寝ることに。
そして起きたら、ちょうど空港までのバスが出る前くらいの時間。
ちょくちょく確認行ってたからよかったけど、そうじゃなかったらどうなっていたんだろうと思うと・・・。
空港に着くと、再びチェックインのためにチェックインカウンターへ。
すると前の方がなんだかもめている。不安がまた胸をよぎる。
空港職員と乗客の会話が聞こえるくらいのところまで行くと、「席なんでないの」、「大阪行きはあるらしい」とか聞こえてくる。
あぁ、タイでもう一泊かこれ?ものすごく不安になり、最悪大阪行きなら新幹線代をせびって大阪で遊んで帰ろうかとも考えた。
僕たちの番がくる。航空券とパスポートを見せる。
するとすんなり、座席が割り当てられたチケットを渡してくれた。
これは推測にすぎないんですが、最初に乗った機体は二階建ての飛行機で、振替の機体は普通のやつで座席が足りなかったんじゃないかなと。席を用意してもらえなかった人たちがどうなったか、僕には知るべくもありませんが。。。
そして機内へ。
飛行機に乗りやっと帰国できる安心感と、ダイ・ハードを見ることが出来る喜びが一気に押し寄せてきました。しかもさっきまで寝ていたからか眠気は来ず。マイティー・ソーも見ちゃった。
成田に着く。やっぱり日本って最高だわ、そう感じたのは、ラーメンをたべたときですね。家系サイコー。
僕自身は二度目の海外だったのであんまり実感なかったんですが、これめちゃくちゃ貴重な体験だったらしいです。もう二度としたくねぇけど。
後日ニュースでこの件を確認しました。あんまり大きな話題にはなってなかったけど、当事者からしたらめちゃくちゃ怖かったです。
成田行きタイ航空機がエンジントラブル、バンコク空港に引き返す | newsclip (ニュース、社会のニュース)
以上!